声明を聞く会
  声明(しょうみょう)を聞く会 ~仏教音楽と雅楽の夕べ~
 天台声明の中心地、京都大原で声明を聞く会が行われていました。仏教の儀式音楽である声明を聞きに様々な人々が集まり、夕方から夜にかけて、ろうそくの灯りのみに照らされた、静かなお堂の中で、優雅で荘厳な声明を聞いていると心が和らぎ、精妙な気持ちになったものです。このような会を東京でもという願いで2000年に初めてこの会を開き、毎年四月と十月の年二回この会を最勝寺で開いています。
 この会は入場無料です。
 チラシを広く配るなどして、より多くの人にこの声明を知っていただきたいと思っています。気軽に「音楽を楽しむ」気持ちで来ていただく方も、初めてご来寺していただける方も大歓迎です。最近では口コミで来場者も増え、毎回お堂にいっぱいになるほどの参加者があります。平成二十年の四月六日の会で16回目を数えることになりました。
この会を通して声明などを紹介し、またそれを私達の日々の精進の糧にしたいと思っております。良い交流の場になれば幸いです。興味のある方ぜひお気軽においで下さい。

  声明と雅楽
 声明(しょうみょう)は仏教の儀式音楽です。お経にメロディーがついたものを唱え、ゆったりとした曲から、リズミカルなものまでバラエティーに富んでいて、音楽的にも深い味わいがあるものです。声明は今世界から注目されており、浄瑠璃などの日本の音楽、唄の源点でもあります。
また声明に合わせて最勝寺雅楽会の雅楽演奏も同時におこなわれます。声明と雅楽は6世紀に佛教伝来と共に伝わり、東大寺の大仏開眼法要や比叡山根本中堂落慶式、庭儀曼荼羅供等の法会の際に度々一緒に演奏されてきました。ですから、声明と雅楽の演奏を同時に聞いていただけることは、仏教伝来当時のスタイルで音楽をお楽しみいただくことになります。そして法御堂御流さまによる特別な献香もあり、お堂の雰囲気も合わせて、まさに五感を使って感じていただける会です。
また、この音楽が日本の音楽、民謡などのルーツでもあります。ですから、悠久の昔から伝わる荘厳な音楽ですが不思議となつかしい感覚を覚えるかもしれません。ゆったりとしたメロディーや動きは、心落ち着かせ、また時には心地よい高揚感を感じさせるのです。